- 発売日
- 2023年10月04日
- 出版社
- 第一法規
- 編著等
- 塚本一郎、関正雄、馬場英朗
価値創造経営の実現におけるインパクト評価活用の意義・課題・論点について、先行研究や最新事例も踏まえながら実践的に学べる一冊。『インパクト評価と社会イノベーション─SDGs時代における社会的事業の成果をどう可視化するか─』の続編。
目次
表紙
はしがき
目次
第1部 サステナブルな価値創造経営への構造転換
第1章 サステナブルな価値創造と企業経営-トランスフォーメーションの担い手として
1 危機の時代という認識
2 企業セクターの役割とリーダーシップの発揮
3 経団連が実現をめざす「サステイナブルな資本主義」
4 変革の推進力としての価値創造経営とインパクト評価
第2章 サステナブルな価値創造と金融システム-ESG投資を中心に
1 金融市場の効率性と非財務情報
2 ESG金融の登場とメインストリーム化
3 ESG投資主流化の契機と日本の状況
4 間接金融への拡大
5 ESG投資と価値創造(価値協創ガイダンスの考え方)
6 ポストESGとしてのインパクトファイナンス
第3章 公共経営と価値共創パラダイム-NPMを超えて
1 NPM型行政改革の「流行」と模倣的同型化
2 NPM型行政改革の受容と限界-エージェンシーを例に
3 NPM型行政改革を超えて
4 公共経営と価値共創パラダイム
5 おわりに-「政治」と「行政」、「政治」と「市民」の協働
第2部 価値創造経営とインパクト評価
第4章 気候変動リスクと企業の情報開示-インパクト投資を通じた投資家の取組み
1 はじめに
2 ESGをめぐる投資家の動き(気候変動を中心に)
3 企業がESG課題に取り組む意義
4 気候変動がもたらす企業の情報開示の変化
5 投資家と企業の対話
6 投資家による企業評価
7 金融の視点から捉えたインパクト投資に係る枠組みの意味
第5章 企業の非財務価値評価とインパクト評価-外部性の経済評価
1 株主資本主義の変化
2 非財務価値と非財務情報開示
3 外部性とインパクト評価
第6章 公共部門とインパクト評価-経済評価を中心に
1 はじめに
2 日本における租税特別措置の評価・検査の状況
3 租税特別措置の政策効果分析におけるデータ利用の優先順位
4 租税特別措置の効果分析のロジック・モデル
5 データ入手の可能性の検討
6 効果分析の方法
7 データ利用の可能性とインパクト評価の高度化
第7章 公民連携における社会価値・インパクト評価-主観的ウェルビーイング指標等の活用可能性
1 社会価値を考慮した公共調達の取組み
2 社会価値・インパクト重視の考え方と評価手法・評価指標の開発
3 成果連動型契約・ソーシャル・インパクト・ボンド(SIB)と主観的指標の活用
4 結びにかえて:社会価値・社会的インパクトの評価と政策・事業の選択・意思決定
第8章 企業会計と社会的インパクト-インパクト加重会計の可能性
1 株主利益から利害関係者利益へ
2 インパクト加重会計とは
3 製品・雇用・環境のインパクト
4 インパクト加重会計の原則
5 過去のインパクト評価との相違
6 インパクト加重会計の可能性
第3部 インパクト評価活用編
ケーススタディ(1) ソーシャルビジネスカンパニーをめざす不動産総合デベロッパーの事業分野別SROI評価
1 SROI評価の狙いときっかけ
2 SBU(Strategic Business Unit)
3 評価対象(ステークホルダー)の特定、ロジック・モデルとインパクトマップの検証
4 社内アンケート
5 貨幣価値換算(金銭代理指標)
6 社会価値(総便益)の算出
7 結論
8 おわりに
ケーススタディ(2) まちづくり領域におけるインパクト・ボンド(UDIB)構想とインパクト評価-国土交通省の取組みを例に
1 進化するSIBの概念
2 分類としてのSIB
3 SIBの分類定義における課題
4 まちづくりの課題と実務および分類
索引
編者・執筆者紹介
奥付