BUSINESS LAWYERS LIBRARY

民法入門ノート

発売日
2019年11月30日
出版社
法律文化社
編著等
渡邊力

“騙されて結んだ契約はどうなる?” “相手が契約を守らなかったら!?” “交通事故に巻き込まれてしまったら!?” 数々の身近な問題にひきつけて民法の果たす役割をよみとく。各テーマ2頁読み切り。穴埋め問題と巻末練習問題で理解度確認もできる。

目次

表紙

はしがき

専門講義の配列と本書の編成(トピック番号)

目次

Chapter 1 民法概論

1 「法」とはどのようなものですか―法と道徳,法的三段論法,法の種類

2 「民法」とはどのような法律ですか―日常生活と法,財産法と家族法,民法の基本原則,消費者の保護

3 民法はいつから形作られてきたのですか―民法の歴史,パンデクテン方式,権利の体系,民法の解釈

4 権利を有するのは誰ですか,「物」とは何ですか―権利能力(意義と主体,始期・終期),物の要件・分類

Chapter 2 契約序論

5 「契約」とはどのようなものですか―契約制度の意義,契約自由の原則

6 契約にはどのような種類がありますか―契約の分類,法律行為・意思表示

Chapter 3 契約の成立

7 契約を結ぶにはどうすればいいですか―法律行為・意思表示の成立

8 契約の内容はどのように決まりますか―法律行為法の構造,意思表示の成立,契約の解釈

Chapter 4 契約の有効性1

9 契約を結ぶと絶対に守らなければいけませんか―契約の拘束力とその例外,無効・取消し

10 判断力のない人が契約を結んでしまったらどうなりますか―意思能力・行為能力

11 うその契約にはどう対応すればいいですか―心裡留保,虚偽表示

12 間違えたり騙されたりして結んだ契約はどうなりますか―錯誤・詐欺・強迫

Chapter 5 契約の有効性2

13 トラブルのある契約に巻き込まれたらどうすればいいですか―第三者の保護

14 無茶な契約でも約束したら守らないといけませんか―公序良俗

15 いらない商品を買ってしまったら返品できますか―消費者契約法

Chapter 6 契約の双務性

16 相手が未払いなのに商品を渡さなくてはいけませんか―双務契約の総論,同時履行の抗弁権

17 買った物が契約の前から壊れていたらどうなりますか―原始的不能,不能の分類

18 買った物が受け取る前に壊れていたらどうなりますか―特定物債権・種類債権,危険負担

Chapter 7 契約の履行

19 貸してくれた人とは別の人にお金を返したらどうなりますか―弁済の当事者(第三者弁済・受領権限のない者への弁済)

20 売った物を届けたのに相手が不在だったら―弁済の提供,弁済供託,受領遅滞

21 複数の人で結んだ契約(債権・債務)はどうなりますか―多数当事者の債権債務関係

22 お互いに借金を負っていれば実際に現金を支払わずに済みますか―相殺の意義,要件(相殺適状など)

Chapter 8 契約の不履行1

23 商品を買った相手が代金を支払わなければどう対処しますか―債務不履行・履行遅滞・履行不能

24 約束したこと以外にも債務者には守るべきことがありますか―その他の債務不履行・効果概観

25 契約の相手方に約束を守らせるにはどうすればいいですか―履行の強制

26 契約の相手が約束を守らないために損害が発生しています―債務不履行に基づく損害賠償請求権の要件

27 契約の相手から被った損害はどこまで賠償してもらえますか―債務不履行に基づく損害賠償請求権の内容

Chapter 9 契約の不履行2

28 いつまで契約に縛られるのですか―解除の意義と要件

29 契約をなかったことにするとはどういうことですか―解除の効果(基本的効果,履行請求権等との関係),解除権の消滅

Chapter 10 責任財産の保全

30 債権者は債務者の持つ権利を代わりに行使できますか―保全制度の意義,債権者代位権

31 債権者は債務者が処分した財産を取り戻せますか―詐害行為取消権

Chapter 11 売買契約

32 物を売ったり買ったりするというのはどういうことですか―売買契約の意義・現代における売買契約,手付

33 買った物が粗悪品だったらどのように対応しますか―契約不適合(権利の瑕疵,物の瑕疵)

Chapter 12 消費貸借契約

34 貸したお金がかえってこなかったらどうしますか―消費貸借の意義,金銭消費貸借(意義等,利息債権,利息制限法・貸金業法)

35 お金はないけれど,今すぐ新車が欲しいときはどうしますか―割賦販売,ローン提携販売,リース

Chapter 13 賃貸借契約

36 転勤が決まったから家を借りたいのですが,どうすればいいですか―賃貸借契約の意義,当事者の債権債務関係,賃借権の譲渡・転貸,期間・更新

37 借りていた家を解約するときに敷金や保証金は返してもらえますか―不動産賃借権の対外的効力(借地借家法),敷金

Chapter 14 請負・委任契約

38 注文した住居が欠陥建築だったらどう対応しますか―請負契約の意義,完成義務の不履行(契約適合性),品確法

39 他人から任された仕事にどこまで責任を持つ必要がありますか―役務提供契約と委任契約の意義,任意後見契約

Chapter 15 代理制度

40 自分の代わりに他人に契約の締結をお願いできますか―代理制度の意義と必要性・代理の分類・代理の基本構造

41 代わりの人が頼んでいない契約をしたらどうなりますか―無権代理・表見代理

Chapter 16 物権序論

42 物に対する権利にはどのような種類がありますか―所有権,用益物権,占有権

43 物に対する権利にはどのような性質がありますか―物権に共通する性質

44 他人の物が邪魔で自分の物を使えないときは,どのような主張ができますか―物権的請求権(意義・種類・内容)

Chapter 17 物権変動

45 物を買ったらいつから自分の物になったと言えますか―物権変動の種類・要件・時期

46 土地を買ったことを登記で公示しないとどうなりますか―公示の原則,登記

47 自分名義の登記をしていないと何か不都合はありますか―177条の「第三者」

48 動産の「公示」はどこまで信じられますか―動産物権変動,公信の原則

49 所有者ではない人から物を買ってしまったらどうなりますか―即時取得

Chapter 18 債権の譲渡制度

50 「債権」という権利を売ることはできますか―債権譲渡の意義・機能,対抗要件

Chapter 19 債権の担保制度

51 貸したお金を確実に返してもらうにはどうすればいいですか―担保の概要,必要性

52 民法に規定のある「担保物権」とはどういうものですか―物的担保の効力一般,物的担保の性質

53 土地購入の際によく利用される「抵当権」とはどのようなものですか―抵当権1 (意義・機能,設定,侵害)

54 お金を返せないときに抵当権の付いた土地はどうなりますか―抵当権2 (効力範囲,優先弁済,利用権との関係)

55 貸したお金を確実に返してもらうには,抵当権以外に何か手段はありますか―質権,留置権,先取特権

56 保証人になったら他人の借金を必ず返さなくてはいけませんか―保証・連帯保証

Chapter 20 不法行為1

57 「不法行為」とはどのような制度ですか―制度の意義と目的,過失責任主義,刑事責任との違い

58 損害賠償を請求できるのはどのような場合ですか―不法行為の一般的成立要件

59 損害賠償はどのような方法や内容でおこなわれるのですか―一般的不法行為の効果(損害賠償の方法,損害賠償の範囲,損害賠償請求権の主体)

Chapter 21 不法行為2

60 損害賠償を請求された被告はどのような反論ができますか―被告からの抗弁事由(責任無能力,過失相殺,損益相殺,消滅時効)

61 自分が加害者でなくても責任を負うことはあるのでしょうか―監督義務者責任,使用者責任

62 過失がなくても責任を問われることはあるでしょうか―土地工作物責任,動物占有者の責任,特別法上の無過失責任

63 複数の加害者が関係する場合はどういう責任を負うのでしょうか―共同不法行為,不法行為の競合

Chapter 22 その他の債権

64 契約がなくても「債権」が発生することはありますか―事務管理,不当利得(不法行為以外の法定債権)

Chapter 23 時 効

65 自分の物と信じて長年使っていたら自分の物になりますか―時効総論・取得時効

66 貸主から「返せ」と言われなければ借金は帳消しになりますか―消滅時効・除斥期間

Chapter 24 団 体

67 団体も「人」として扱われることはありますか―法人の種類・対内的関係・対外的関係

68 複数の人が契約によって共同の事業を営むことはできますか―組合の意義・対内的関係・対外的関係

Chapter 25 一般原則

69 自分が権利を持っているならどこまでも自由に使えますか―信義則,権利濫用

Chapter 26 親 族

70 結婚も離婚も自由にできるでしょうか―婚約,婚姻,離婚

71 親と子の関係はどうやって決まりますか―親子法の概要,実子,養子,親権と扶養

72 家族が認知症になったときにはどうすればいいですか―制度趣旨,後見・保佐・補助

Chapter 27 相 続

73 誰かが亡くなったとき,その人の遺産はどうなりますか―相続法の意義,相続人と相続財産

74 亡くなった人の借金を遺族が支払わなくてはなりませんか―相続の承認と放棄,遺産分割

75 遺言で自由に何でも決めることはできますか―遺言の意義,方式,遺贈,遺留分

練習問題1 94条2 項類推適用(権利外観法理)

練習問題2 錯誤取消し

練習問題3 損害賠償の範囲

練習問題4 解除

練習問題5 債権者代位権

練習問題6 代理・表見代理

練習問題7 不動産の二重譲渡

練習問題8 抵当権の効力

練習問題9 一般的不法行為

練習問題10 遺留分侵害額請求

参考文献一覧

執筆者紹介/底本奥付

電子版奥付

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