- 発売日
- 2026年03月29日
- 出版社
- 日本評論社
- 編著等
- 上向輝宜
民事鑑定と自由心証主義における証拠力の評価との関係を、フランス法における議論をも踏まえて検討する意欲的な研究成果。
目次
表紙
はしがき
目次
凡例
序章
第1節 問題の所在
第2節 研究方法
第1章 民事訴訟における証明度論に関する再考
第1節 本章の対象
第2節 民訴法上の自由心証主義
第1項 民訴法上の自由心証主義について
第2項 立証負担の軽減(訴訟法上の工夫)
第3項 確率的証明と自由心証主義
第3節 民訴法上の証明度
第4節 検討
第2章 医療訴訟における最高裁での鑑定意見の証拠力評価について
第1節 本章の対象
第2節 最高裁判例の紹介
第3節 鑑定書等の証拠力評価に関する学説及び最高裁判例の検討
第1項 鑑定書等の証拠力評価に関する学説
第2項 最高裁判例における鑑定書等の証拠評価
第4節 小括
第3章 フランスの民事鑑定制度と鑑定人の選任機関
第1節 鑑定人選任制度
第2節 鑑定の開始及び権限
第1項 鑑定の開始権限
第2項 鑑定レフェレ
第3項 鑑定人の任命
第4項 鑑定人の忌避(Récusation)
第5項 鑑定人リスト
第3節 協議会の生成過程
第1項 リストの公開文書化
第2項 専門家の組織化
第4節 協議会について
第1項 協議会の目的,加盟義務,活動内容
第2項 協議会と裁判所,鑑定人との関係
第3項 鑑定人の質を確保するための方策について
第4項 倫理規定
第5項 鑑定人研修プログラム
第6項 鑑定人となる者への負担軽減とインセンティブ
第5節 鑑定人確保のための諸施策
第1項 鑑定人の負担軽減
第2項 鑑定人となることへのインセンティブ
第6節 小括
第1項 鑑定人の確保
第2項 鑑定人の質・中立性・公平性の確保
第4章 調停手続における鑑定人と裁判官の任務分担
第1節 フランスにおける医療事故の調停手続の概要
第2節 地方医療事故損害調停・補償委員会の概要
第3節 地方委員会での活動
第1項 地方委員会に関連する法
第2項 地方委員会での判断枠組み
第3項 地方委員会の利用状況
第4項 地方委員会とONIAMとの関係
第4節 小括
第5章 フランスにおける鑑定意見の証拠力評価と任務の範囲
第1節 本章の対象
第2節 フランスにおける鑑定意見の取扱い
第1項 鑑定意見の取扱いと裁判官と鑑定人との関係
第2項 鑑定意見の無効
第3節 裁判官と鑑定人との任務分配に関する学説及び裁判例の状況
第1項 裁判官と鑑定人との任務分配に関する議論の位置づけ
第2項 法的判断及び事実認定の区分の限界
第4節 裁判官の任務及び鑑定人の任務が対立する概念であるとする位置づけの見直し
第1項 裁判官の任務に関するこれまでの議論
第2項 これまでの裁判官の任務概念への批判
第3項 法規の意味を構築するものとしての判決
第5節 小括及びわが国の議論への示唆
第1項 フランスにおける議論の振り返り
第2項 わが国の議論との共通点及びさらなる検討事項
第6章 事実審と法律審の裁判官が持つ任務と私知の利用
第1節 裁判官の専門的経験則に関する判断権の所在
第1項 上告理由となる経験則違反
第2項 経験則違反が上告理由となる論拠は何か
第3項 経験則違反と上告受理
第2節 私知の利用可能性
第3節 小括
第1項 事実審及び法律審における裁判官の判断権の内容
第2項 私知の利用可能性
結章 わが国への示唆
第1節 裁判官と鑑定人の任務の峻別の困難
第2節 フランスでの議論
第3節 日本法への示唆
第1項 民事鑑定の特徴と証拠力の評価基準
第2項 裁判官による民事鑑定の判断権の妥当範囲
事項索引
判例索引
初出一覧
著者紹介
奥付