BUSINESS LAWYERS LIBRARY

尊厳死および安楽死を求める権利

発売日
2021年09月30日
出版社
日本評論社
編著等
松井茂記

憲法が尊厳死および安楽死を求める権利を保障しているという立場から、日本で両者を確立するための具体的な提案を示す。

目次

表紙

はじめに

目次

第1章 死をめぐる医療の現状

はじめに

1.1 死をめぐる医療の現状と課題

1.1.1 問題点

1.1.2 生きることを強制されない権利・死ぬ権利

1.1.3 「終末期医療」、「延命措置」、「尊厳死」、そして「安楽死」

1.1.4 北米との違い

1.1.5 従来の尊厳死および安楽死と本書の「尊厳死」および「安楽死」の違い

1.2 医師の補助に基づく死の適法性

1.2.1 刑法の自殺幇助罪、嘱託殺人・同意殺人罪と医療行為

1.2.2 裁判例──生命維持装置の取り外し

1.2.3 裁判例──積極的安楽死

1.3 様々なガイドライン

1.3.1 厚生労働省の終末期医療ガイドライン

1.3.2 日本医師会の終末期医療に関するガイドライン

1.3.3 日本緊急医学会のガイドライン

1.3.4 ガイドラインの到達点

1.4 尊厳死・安楽死はどこまで認められているのか

1.4.1 蘇生拒否・生命維持装置の装着、延命措置の拒否

1.4.2 生命維持装置の装着拒否及び取り外し

1.4.3 医師に幇助してもらって死ぬ・医師に死なせてもらう

1.4.4 改革を求める動き

結びに代えて

第2章 カナダにおける尊厳死・安楽死法の展開

はじめに

2.1 尊厳死・安楽死法制定への道筋

2.1.1 カナダ最高裁判所カーター事件判決への道筋

2.1.2 カーター事件判決

2.1.3 ケベックの選択

2.1.4 刑法典改正への道筋

2.2 尊厳死・安楽死法の内容

2.2.1 法律の目的

2.2.2 死ぬことに対する医学的補助の合法化

2.2.3 死ぬことに対する医学的補助──要件

2.2.4 死ぬことに対する医学的補助──手続

2.2.5 州による実施

2.3 尊厳死・安楽死法制定の意義と残された課題

2.3.1 尊厳死・安楽死法制定の意義

2.3.2 残された課題

2.3.3 法律の見直し

結びに代えて

第3章 カナダにおける尊厳死・安楽死法の現在

はじめに

3.1 カナダの尊厳死・安楽死の現状

3.1.1 これまでの実施数

3.1.2 カナダにおける死ぬことに対する医学的補助の抱える問題点

3.2 尊厳死・安楽死法をめぐる裁判の行方

3.2.1 すでにかなりの訴訟が

3.2.2 ケベック州裁判所による違憲判決

3.3 法改正に向けて

3.3.1 法改正への道のり

3.3.2 法改正の動き

3.3.3 法改正の実現

結びに代えて

第4章 「尊厳死」および「安楽死」を求める権利──従来の憲法学説の再検討

はじめに

4.1 明文根拠を欠く基本的人権保障の構造

4.1.1 生命の権利

4.1.2 明文根拠を欠く基本的人権の可能性

4.1.3 幸福追求権──人格的利益説

4.1.4 幸福追求権──一般的行為自由権説

4.1.5 幸福追求権──違憲の強制否定説

4.1.6 幸福追求権

4.1.7 幸福追求権──歴史的経験主義的な捉え方

4.2 自己決定権

4.2.1 人格的利益説と自己決定権

4.2.2 一般的行為自由権説と自己決定権

4.3 死ぬ権利、「尊厳死」または「安楽死」を求める権利

4.3.1 死ぬ権利、「尊厳死」または「安楽死」を求める権利は幸福追求権か──人格的利益説の場合

4.3.2 死ぬ権利、「尊厳死」または「安楽死」を求める権利は幸福追求権か──一般的行為自由権説の場合

4.3.3 長谷部教授の立場

4.3.4 渋谷教授の立場

4.3.5 幸福追求権とは言えないにしても

結びに代えて

第5章 「尊厳死」および「安楽死」の権利の確立に向けて

はじめに

5.1 「尊厳死」および「安楽死」を求める権利

5.1.1 「尊厳死」および「安楽死」の権利は否定されるべきか

5.1.2 諸外国における展開

5.2 「尊厳死」および「安楽死」の否定の根拠

5.2.1 生命保護へのコミットメント

5.2.2 そのほかの正当化理由

5.3 従来の憲法学説の見直し

5.3.1 日本国憲法を読み直す

5.3.2 生命権または自己決定権の読み直し──医師の補助に基づく死を選択する権利

5.3.3 政治共同体の一員であることをやめる行為としての死──離脱の権利

5.3.4 医師による補助を求める権利

5.4 「尊厳死」および「安楽死」の否定は、憲法に違反しないか

5.4.1 制約は正当化されるか

5.4.2 審査基準

5.4.3 医師による補助に基づく死を否定する政府利益

5.4.4 医師の補助に基づく死の否定は必要不可欠か

5.4.5 刑法による自殺幇助および嘱託殺人・同意殺人の全面的禁止は、正当化されない

5.5 なぜ刑法を部分的に違憲無効と宣言すべきか

5.5.1 なぜ刑法の規定を違憲無効とすべきなのか

5.5.2 違憲判決と救済

5.5.3 立法者の裁量

結びに代えて

第6章 「尊厳死」および「安楽死」の具体化に向けて

はじめに

6.1 「尊厳死」および「安楽死」の権利を行使する要件

6.1.1 カナダにおける死ぬことへの医学的補助の要件

6.1.2 誰が提供できるか

6.1.3 インフォームド・コンセントおよび判断能力

6.1.4 医師の補助に基づく死を受けうる要件──深刻で、回復不可能な医学的条件

6.2 「尊厳死」および「安楽死」を実施する手続はどうするか

6.2.1 死ぬことに対する医師の補助の求め

6.2.2 医師の補助に基づく死を求める要件を満たしているかどうかの確認

6.2.3 医師の補助に基づく死の実施

6.2.4 報告義務

6.2.5 死亡届と検死

6.2.6 死ぬことに対する医師の補助と健康保険

6.2.7 死ぬことに対する医師の補助を受ける権利の確保

6.3 関連する諸問題への影響

6.3.1 治療について決定する自己決定権

6.3.2 生命維持装置の装着を拒否する権利

6.3.3 生命維持装置の取り外しを求める権利

6.3.4 蘇生を拒否する権利

6.3.5 患者の権利と家族

6.3.6 苦痛緩和医療

6.3.7 患者の権利法

6.3.8 「尊厳死」および「安楽死」と「医療」

6.4 医師および病院の自由

6.4.1 医師の補助に基づく死への関与を拒む権利

6.4.2 病院や療養施設

6.5 本人の意思に基づかない死の提供

6.5.1 生命維持装置を取り外す医師・病院の権限

6.5.2 転院を求める医師・病院の権限

6.5.3 患者の意思にかかわらず患者を死なせてあげる医師・病院の権限

結びに代えて

結びに代えて

付録 カナダ連邦刑法

奥付

BUSINESS LAWYERS LIBRARYに登録すると
1000冊以上の本を読むことができます。

10日間無料
お試しいただけます。

法人利用のお問い合わせ

閉じる